メタボと併発しやすい生活習慣病

メタボはドミノ倒しのように、他の生活習慣病と連鎖して発症してきます。 今はなくても、将来出てくる可能性は大いにありますので、知識として持っておきましょう。 メタボと診断された方はどの病気にも注意する必要がありますが、中でも特に注意すべき人を挙げてみました。参考にしてください。

■糖尿病 特に注意すべき人

  • ・空腹時の血糖値が90mg/dl以上の人
  • ・親や兄弟に糖尿病の人がいる人
  • ・お酒をたくさん飲む人
  • ・夕食が遅い人
  • ・運動不足の人
  • ・過去に肥満の経験がある人

メタボになると、なぜ糖の代謝に異常が出るのでしょうか。 内臓脂肪が増えると、血糖を下げるホルモンであるインスリンの働きを悪くするホルモンが内臓脂肪自身から沢山つくられるようになります。逆に、皮下脂肪でつくられるアディポネクチンというインスリンの働きを悪くするホルモンが内臓脂肪自身からたくさんつくられるようになります。逆に皮下脂肪でつくられるアディポネクチンというインスリンの働きを良くするホルモンが産み出されます。 このようにして、インスリンの働きが悪くなると、膵臓でインスリンを沢山作って血糖値を下げようとします。 そのため、初期の頃は、空腹時の血糖値の上昇はあまりみられません。 しかし、ある時点で膵臓が疲れて、急激に血糖値が上がってきます。 また、親、兄弟に糖尿病の方がおられる場合は、8割が糖尿病になりやすい体質を受け継いでいます。一言でいうと、食事をした直後に大量にでるはずのインスリンがなかなか出てこないという体質です。大いに気をつけなければいけないことです。

■脂質異常症(高脂血症) 特に注意すべき人

  • ・HDLコレステロール値50mg/dl以下の人
  • ・親や兄弟に糖尿病の人がいる人
  • ・お酒をたくさん飲む人
  • ・夕食が遅い人
  • ・運動不足の人
  • ・過去に肥満の経験がある人

脂質異常(高脂血症)とはLDL(悪玉)コレステロール値が高い、中性脂肪値が高い、HDL(善玉)コレステロール値が低い、いずれかの状態を言います。 高脂血症というと、コレステロール値が高いと悪い、というイメージになってしまいますが、HDLコレステロール値は高いほうがいいのです。 内臓脂肪と関連が深い脂質は、中性脂肪とHDLコレステロールです。 中性脂肪値が高いと動脈硬化が進行することは、日本人を対象とした調査で明らかになっています。血管壁の中に中性脂肪が溜まるわけではないのに、動脈硬化が進むのは、主役ともいえる、LDLコレステロールの血管壁への取り込みを促進するためです。中性脂肪が多いと、LDLの粒子が小さくなり、酸化して超悪玉といわれる酸化LDLになりやすいのです。